プロローグ


私は今、深い深い海の底にたどり着こうとしている。


潜っていくにつれて誰かの記憶が頭の中を遮っていく。



でも、誰の記憶なのかわからない。



見覚えのある羽織に刀がふた振り。



その男は「沖田さん!」



と呼ばれていたんだ・・・。