「はい、じゃあ今日はこれで終わり。気をつけて帰れよー。」



放課後、わたしは朝の憂鬱な気分をちょっと残しながらも、水野くんとの勉強を楽しみにしていた。



「雫ー!いよいよじゃん。頑張れよー!」


「うん!朱里ちゃん、ありがとう!」



教室のドアに向かって歩いていく朱里ちゃんに、わたしは今日一日分のいろんな意味を込めたお礼を言った。



よしっ!!

花木雫、気合入れていくぞぉーー!!