…そうだったんだ。


たしかに、颯大がわたしの秘密に異常に反応するようになったのは、あの事件があってから。

……あの人たちのお葬式があってからはもっとひどくなった。



「……颯大……。」



…こんなことになるんなら、颯大の家になんか行かなきゃよかった。


やっぱりわたし、間違ってたのかなぁ…?


水野くん水野くんって言ってる間にこんなことになった。

だったら最初から努力なんてしないで、遠くから水野くんを見てるだけにしたらよかった……?


てか最初からわたしがあの高校に入学してなければ水野くんに出会うこともなかった。