カチッカチッカチッ


時間の進む音が聞こえる。

それぐらい、わたしの家は静か。



『俺はお前が心配なんだよっ!!!!』


『頼むから……俺にはもう、隠し事しないでっ……。』



わたしは自分のベッドの上で、さっきまでの出来事を思い返していた。


あんなすがるような颯大…初めて見た…。



『あの事件があってから…俺はお前を放っておけない。雫にはもう、あんな思いはして欲しくないから…っ。』