「雫はそういうところあるよな。……あの日もそうだった。」


「っ!?」


「結局俺がお前の秘密を知ったのは葬式だ。それまで何も言ってくれなかった。」


「…颯大。」


「その前の両親のことも一人で抱え込んできたろ。」


「颯大。」


「お前は全部そうだよ。何か秘密にしてることがあっても、聞くのは全部俺からで、自分からは何一つ話したことがない。」


「やめてよ颯大っ!!!」


「俺はお前が心配なんだよっ!!!!」



ビクッ



「あの事件があってから…俺はお前を放っておけない。雫にはもう、あんな思いはして欲しくないから…っ。

頼むから……俺にはもう、隠し事しないでっ……。」