そして今の時刻は9時ちょっと過ぎ。
颯大の部屋は電気をつけていなくても基本明るい。
朝、昼はもちろんのこと、夜になっても月明かりでこの部屋だけ明るい。
今もそうだ。電気をつけていないけど、相手の表情や姿、周りの物の位置や色までもがハッキリとわかる。
ただちょっとだけ気になるのは、月が雲に隠れた時だけこの部屋は当然真っ暗になる。
まあ月が隠れるのはちょっとの間だけだし、すっごい気になるってほどじゃないんだけどね。
その時、階段をのぼる足音が聞こえてきた。
ガチャ
「お待たせ。」
「颯大。」
「オレンジジュースでよかったよな。」
「うん。ありがとう。」
わたしは颯大が注いでくれたオレンジ100%のジュースを、さっそく頂戴した。
「それで、本題に入るんだけどさ。」
「うん。」


