「朱里ちゃ」
「あたしじゃない。
いるじゃない。あんたの幼なじみの……。」
*
「それでこんな夜遅くにうちに押しかけてきたってか。」
「ごめん颯大!!朱里ちゃんが颯大に聞きにいけって…。」
「あの女…。俺の反応を見て楽しんでやがるな…。」
「え?朱里ちゃんが何を楽しんでるって?」
「…こっちの話。
それよりなんだっけ?俺に色気を教えて欲しいんだっけ?」
「そうなの!!どうしても明日までにそれを習得したくて…。」
「んな事言ったって俺男だし。」
「そこをなんとか!!」
「はぁ。ほんとお前って…。まあいいや。
とりあえずお茶持ってくっから。
いつものお前の定位置で待ってろ。」
「う、うん!!ありがとう!」
朱里ちゃんとお茶をした後、わたしは一旦家に帰った。
そして夕飯を食べ、お風呂に入り、近所である颯大の家を訪問し、今は颯大の部屋にいる。
颯大が言う定位置とは、昔この部屋でよく遊んでいた頃に、わたしがいつも座っていた場所だ。


