クラスメイトなのに、顔も名前も覚えられてないって状態で彼女になれるなんて始めから思ってなかったし。 じゃあどうすればいいのかって自分で考えたらね、水野くんと友達になって、徐々にわたしのことを知ってもらおうって思ったんだ。 「……じゃあまずは俺のどこが好きなのか言って?」 「え?」 「それで合格できたら友達になってあげる。」 「ほ、ほんとに!?」 「ただし、不合格だったら俺とはもう関わらないって約束して。」