「振られたら俺のところにおいで。 慰めてやるから。」 「誰が颯大のとこなんかに行くか!! それじゃあね!!」 そしてわたしは風の如く廊下を走った。 「ったく、そろそろ気づけよ。」 などという颯大の声なんて、気合十分のわたしには届くことはなかった。