いやぁ、あれは本当にまいった。
…かわいかった。…マジで。ガチで。
コンビニに行く途中、昔よく遊んでた公園の前にさしかかり、足を止めた。
…懐かしい。
…あの日。雨が降っていた日。
世界が涙色に染まった場所。
今までのこの記憶が、本当に自分のものなのか。
誰かの辛い思い出が、自分の中に取り込まれているんじゃないかと思うほどに、ハッキリと覚えてる。
「…コンビニ行こ。」
一人で呟き、歩きだそうとした瞬間、
「雫?」
誰かに声をかけられた。
「……颯太。」
「かいもの?」
「うん。」
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