学校を出るとき、ふと振り返ってあの教室の窓を見上げた。彼が初めて私の前に現れた日に、上目遣いで質問をしていた女子と、馴れ馴れしいアイツが絡み合っているのが目にはいった。 「発情期の猿みたい」 言葉とは裏腹に、私の目からは涙が溢れたけれど、その理由はいまだに分からない。 END