だけど、健太郎の返事は予想外のものだった。

「マナは空気みたいなものだよ」

「空気?それってぇ……あはっ」

さっき質問をした女子が、健太郎の返事に笑った。

何であの娘が笑ったのか、私は分かってる。

“存在が薄いってことでしょ”

って思ったんだよね。

健太郎の中で、私はたったそれだけの存在なんだ。

心がズキズキ痛む。

ただの幼馴染みなのに、どうしてこんなにショックを受けてるのかな。