こんなにおしゃべりだなんて知らなかった。
自分のことを話してくれるなんて思わなかった。
知れば知るほど、自分の気持ちに正直でウソがないってことがわかる。
「つまり、その……なにが言いたいかっつーと、俺は、雪村と……」
そこまで言うと、怜くんはなぜか言葉を詰まらせた。
うつむき気味のその横顔は、暑さのせいなのかほんのり赤く染まっている。
「……仲良くなりたいんだよ」
「え……?」
「俺にはほんとの姿を見せてほしいっつーか。もっと打ち解けて話せって思う……って、なに言ってんだ、俺は」
普段クールな怜くんが、照れくさそうに自分の髪をクシャッと撫でた。
仲良くなりたいって……私と?
どうして?
友達としてってことかな。
「べつに無理にとは言わねーし、少しずつでいいから」
こんな風に言われたのは初めてで、どうすればいいかわからない。
今まで意見を聞かれたことなんてなかったから余計に。
「じゃあ、まぁ、とりあえず……メリーゴーランドにでも乗るか?」
頬をポリポリ掻きながら、怜くんが私をチラ見する。
メリーゴーランド……。
乗りたい。
でも、言っていいの?



