瞳ちゃんは三沢くんのことが好きなのに……ダメじゃん。
私は瞳ちゃんの協力をするために来たのに。
そもそも、怜くんは瞳ちゃんの好きな人が三沢くんだって知ってるんだよね……?
それなのに、瞳ちゃんに協力することを選んだの?
デートできるのがよっぽど嬉しかったのかな。
この前、そう言ってたもんね……。
瞳ちゃんの応援はしたいけど、怜くんはふたりが仲良くするのを見るのはツラいはず。
私は、どうすればいいんだろう。
うむむむむむ。
あれこれ考えているうちに電車が来て、私たちは瞳ちゃんと合流した。
瞳ちゃんはガーリーな花柄のワンピースを着て、いつものおさげとは違ってふわふわの下ろし髪。
女の子らしくて、すごく可愛い。
ちゃっかり三沢くんの隣をキープして、女の子らしい笑顔を振りまいている。
三沢くんを好きだってことが、見ているだけでよくわかる。
はたから見たら、ふたりはすごくお似合いだ。
三沢くんと瞳ちゃんが会話を盛り上げてくれた。
私と怜くんはふたりの会話に相槌を打ったり、笑ったり、時々話しに入ったり。
それでも怜くんはほとんど会話に混ざることはなく、つり革に掴まってただ遠くを見ているだけだった。



