ずっと前から、お前だけ。



ーー土曜日


『予定通り、電車に乗ったよー!一番前の車両にいるから、みんなでそこに来てね♡あー、ドキドキするー♡今日は楽しもうね♡』


地元の駅に着いたところで、ちょうど瞳ちゃんからメッセージが届いた。


文面からワクワクしているのが伝わってくる。


私はというと……緊張して昨夜はなかなか寝つけなかった。


「雪村ー!はよーっす!」


「お、おはよう……!」


改札の前で元気に手を振る三沢くんに、ぎこちなく笑みを返す。


「今日マジ暑くねー?天気良すぎな!」


三沢くんは朝だというのにテンションが高い。


三沢くんが一人のところを見ると、怜くんは……どうやらまだみたい。


「雪村の私服初めて見たー。すっげー似合ってるじゃん」


「あり、がとう。お姉ちゃんのお下がりなんだけどね……」


薄めの色のタイトなジーンズに、胸元にビジューがあしらわれた白のノースリーブと、グレーの七分丈のカーディガンを組み合わせたコーデ。


咲季ちゃんのお下がりの中から、ファッション誌と睨めっこして必死に選んだんだ。


似合ってるって言ってもらえて、よかった。


「俺も俺も!兄貴のお下がり。つーか、勝手に部屋から拝借してきた」


「え、大丈夫なの……?」


「大丈夫大丈夫。俺が着た方が似合うからいーんだよ」


悪びれもなくあっけらかんと言う三沢くんに苦笑い。