「いたら教えるね。それより、瞳ちゃんはどうなの?」
「えっ?私?」
「できたの?」
「え、えっと……実は、その、あの。つい最近なんだけどね」
「えー?だれだれ?気になる」
「そ、それは……その」
真っ赤になってモジモジする瞳ちゃんは、恥ずかしいのかなかなか言い出せない様子。
だけど覚悟を決めたのか、「よしっ」と握り拳を作って意気込んだ。
「あ、あのね……同じクラスの、三沢くん」
「えっ?」
瞳ちゃんが三沢くんを?
「いつも明るいでしょ?それで、なんか自然と目に入っちゃって。笑顔が素敵だな、カッコいいなって思うようになったの」
瞳ちゃんはちゃんと話してくれた。
なんだかこういう会話って女子高生っぽくて、楽しい。
今まで浮いた話なんてなかったからね。
それにしても……。
「三沢くん、か」
「さ、咲花ちゃんは好きになっちゃダメだよ?本気を出されたら、勝てっこないもん」
涙目で訴える瞳ちゃんは完全に恋する乙女の顔だった。
「わ、私なんかが瞳ちゃんに勝てるわけないよっ」
「そんなことないよ。咲花ちゃんは自分で気づいてないだけで、すっごく可愛いんだから」
私が可愛い?
瞳ちゃん、目大丈夫?



