幸い保健の先生は留守。


今ごろキスしてるのかな?

嫌だよ……


ガラッ 


誰か入ってきた?! 


ベットのカーテン閉めててよかった… 


そんな思いもつかのま、こっちに向かってきてない?

えっ、だれ?! 


シャッ!! 


カーテンを開けられて、顔を見たら…


司だった。 


「…どうしたの?」


「お前…何泣いてんだよ。」


「泣いてなんかないもん!」


あれ…? 


頬に冷たい物が伝った。 

泣いてたんだ…




「キャッ!?」


私は司に抱きしめられていた。 


「どうしたの司?」


「お前が泣いてるから。」

「………つかさ?」


「なんだよ。」


「キスした?」


そう言った後、また涙が流れた。 


「バーカ!してねぇよ!」


「えっ…?なんで?」


「好きな奴いるから。」


「好きな人……」


それぐらいいるよね?


でも胸が痛いよ……