今日もいい天気だなあ。ちょっと曇ってるけど。こんなのはどうってことない。

今日も退屈な学校が始まる。

私は坂田　優莉亜（サカタ　ユリア）。通称、優莉（ユリ）ネットネームは優亜（ユア）。

仲のいい友達は三人。莉香（リカ）と奏（カナデ）そして樹（イツキ）。

「優莉ちゃんおはよう」

「あーもっちゃん、おはよー」

格別仲いい子は学校にいない。

無視されてるわけじゃないし、つらくはない。

それに学校が終われば莉香と奏と樹がいるし。

莉香と奏と知り合ったのは結構昔だけど樹はつい最近。

ついついかまいたくなっちゃう子。

「優莉ちゃーん、せんせーが呼んでる！」

「ありがとー」

なんだろう。呼ばれることってめったにないんだけどな。

「失礼しまーす。」

職員室は夏でも冬でもあんまりそれを感じさせないくらい丁度いい温度。担任の先生のもとに駆け寄る。

「坂田です。何か呼びましたか？」

「坂田さん、もう少し真面目に進路考えよう。ケータイばっかいじらないで。わかった？」

「わかりました。」

進路か。まあ、それもそうだよね。もう中三なんだしいいとこで進路考えないと。

でもケータイ触らないなんて無理。三人に会えないなんて。

莉香とかって怒られたりとかしないのかな。

学校ってホントつまらない。早く帰ろ。