人見知りの私が、

なんて、感動していたせいで忘れていた。


これ、一眼レフじゃない…!



「あ、あの!ごめんなさい!

これ、デジタルじゃなくて、
アナログの……

現像しないとダメなカメラでしたっ」



そう言って、目の前の彼を見ると

もう少し勇気を出す。



「えっと、私の家近くだから…

もし時間があるなら写真集持ってきます!」




そう、私の少なすぎるコミニケーション能力を振り絞って、彼の目を見たんだ。