桜田達が引退する前の花崎バレー部のお話




隼人「スタメンの先輩達って、七瀬先輩以外、ドSですよね」


矢野「あー、まあ確かに……って俺も入ってる?それ」


隼人「入ってます」


矢野「あははは、否定は出来ない……七瀬君は残念なイケメンって女子に呼ばれてるらしい。まあでも、暁君はそうでもないよ?」


隼人「残念なイケメン(笑)」



そう1年の隼人と2年の矢野で笑いながら体育館に向かっていると、



桜田「なーんの話?」



ギクッ…

後ろから我等がキャプテン桜田が2人の肩をポンッと叩く。



矢野「あ、えーっと…七瀬君が残念なイケメンっていう、話、です」


桜田「その前、の話。隼人君?」


隼人「桜田さんと白井先輩と太一がドSって、話、です」



追い詰められた隼人は思わず、口を開くが、しまった、という顔をしている矢野を見て、口をつぐむ。

が、もう遅い。



桜田「お前ら、今日の外周、いつもの倍な」


矢野「うわっ」
隼人「なんでですか!!」


桜田「ドS、だからな」


隼人「笑顔が、」

矢野「怖いんですけど…」



そう2人は、先に歩いて行く桜田を苦笑いして見ていることしか出来なかったんだ。