矢野「え!先輩!?」


七瀬「俺らだけじゃないよ?」




そう感激する矢野に、
楽しそうにそういう七瀬先輩。

私服だとやっぱり大学生って感じが増すな

なんて思いながらも

俺らだけじゃないという七瀬先輩の言葉が気になった。


すると、

扉のかげから桜田さんが誰かをひっぱり出す。




「え?」


隼人「環奈!?」




帰国日は明日の予定のはず…

いや、もうそんなことはどうでもいい。

1週間ぶりに見る環奈は

なんだかいつもより綺麗に見えた。

目が合った瞬間

鼓動が速くなる。




環奈「あ…えっと…

た、ただいま?」




そう困ったように笑う環奈を見て、

安心した俺の背中を隼人がバシッと叩いた。




隼人「キャプテンだけ休憩でもいいですけど?」


「…そうさせてもらうわ」




そう、2年生にして副キャプテンになったばかりの隼人に言う。

そして環奈の方に向き直ろうとした


刹那、


俺の胸に思いっきり誰かが飛び込んでくる。

もちろん環奈だ。

俺の彼女。




「久しぶり!!」


「おかえり」




その笑顔を見て俺は、

思いっきり腕の中の環奈を抱きしめたんだ。






END