私の方を振り返って、

笑いながら手招きする太一君が

なんだかキラキラして見えた。


やっぱり私は太一君が好きなんだ。


今までは何か嬉しいことがあっても、

人を撮れなくなったことを

思い出してしまっていたけど、

今は違う。



ただひたすらに、

幸せ

そう感じる。




「た、太一君!」




伝えたい。




「ん?」




いきなり名前を呼んだからか、

少し驚いた様子の太一君。

これからもっとビックリさせちゃうかな。

でも、許してね。




「あのね、太一君がいれば

私の世界は綺麗になるの。

私、太一君が好き。
太一君の彼女になりたい。

私とつき…んん?」




付き合って!

そう言おうとしたところで、

太一君に手で口を押さえられる。