白井「えーっと?気持ち、とは?」


「な、何でしょうね…」




ニコニコと楽しそうに私を覗き込む2人に

後ずさりをしようとすると、

桜田先輩の片手が私の背中に回り

それを阻止する。




桜田「逃がさないよ?」


「さ、桜田先輩!えっと…その…」




爽やかすぎて笑顔がこわい。

太一君と隼人に迫られた時の数倍はこわかった。




白井「瀬戸のこと、好きなんでしょー?

バレバレだからね?」


「嘘っ…」


桜田「可愛いすぎ。

羨ましいなぁ太一も」


「か、可愛いくなんてっ…きゃっ!」




クスッと笑いながらそう言う桜田先輩に

そのまま背中を押されて、

体育館に戻っていく。

顔が熱くなっていくのを感じる。

白井先輩に言われた

バレバレだよ

という言葉が頭の中を離れないのだ。


も、もしかして…

太一君にもバレバレ、なの!?

いや、いやいやいや

恥ずかしすぎて、

もう太一君の顔見れない…




桜田「顔ちょっと赤いけど…

どうしたのかな?」


「さ、桜田先輩!!」