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「環奈が休んでいる間、桃華は一ノ瀬と恵吾、特に一ノ瀬にべったりだったの。環奈と一ノ瀬の仲とか、私と恵吾の仲を、応援してくれてた子達がね、それをよく思わなかったの…もちろん私も。

そしたら、環奈が休んだ2日目くらいに一ノ瀬と桃華が…その……キス、してるところを誰かが見たらしくて。それで、さっきみたいなのが始まっちゃって…。

肝心な環奈は電話出ないし家いないし、本当に…不安だった。」



そう言い終えると泣き出す美月ちゃん。
ギュッと美月ちゃんを抱きしめながらも、私も泣きそうだった。

桃華先輩が、裕也君とキス…?

彼女は、私、だよね?

何でそんなことになるの?

何かの冗談?なの?

…はは。
裕也君にとって、私ってそんなもんだったのかな。

私が電話に出ないから、
別れたことになっているのかな…


そして、それとは別に、正義感の強い美月ちゃんですら、何も出来ない状況だと思うと別の不安が募っていく。

いつか、私と美月ちゃんにその矛先が向くことが無いとは言い切れなかったから。

恵吾先輩と裕也君の彼女である私達。

桃華先輩に非があるとはいえ、あれはやりすぎだった。

罪悪感を感じずにはいられない。

そう頭の中で考えられることを考えていると、ガラッと保健室の扉が開く。



「やっと見つけた」



そう言って現れたのは裕也君…いや、一ノ瀬先輩だった。