放課後、体育館に行くとすでにほとんどの部員が集まっており雑談を楽しんでいた。
「一ノ瀬さん!環奈連れて来ましたよ!」
その一言で裕也君、恵吾先輩、桃華先輩がこちらを向く。
また…何で、いるの?
って私、性格悪すぎ。
そう思い下を向くと、可愛いらしい声が聞こえてくる。
「環奈ちゃん!大丈夫!?」
「…はい」
気まずい。
やっぱり、来なければ良かった。
「裕也!環奈ちゃん、大丈夫だって!良かったね!」
「……ッ!」
そう戻っていく桃華先輩。
なぜかそれがとても嫌だった。
桃華先輩は何も悪くないのに。
本当に、私はどうしちゃったんだろう。
やっぱり帰ろう。
そう思い、体育館を後にしようとすると、
「環奈?なんか変だぞ。」
「…なんで」
今日の朝、来なかったの?
その一言が言えずに下を向く。
「何でもない」
「は?」
目が合った刹那、なぜか裕也君から離れてしまった。合った目をしばらくそらせないでいたが、部活開始の合図がを聞こえた瞬間、私は教室へと走った。
せっかく裕也君と話せるチャンスだったのに。
裕也君も良く思わなかっただろう。
どうするのが正解だった?
カメラ以外のことも知っておくべきだった、なんて思いながら廊下で立ち止まる。
謝ろう。
分かんないけど、とりあえず悪いことをしたのは私だ。
頑張れ、私。
そして、もう一度体育館へ歩き出したんだ。

