「環奈?どうし…」


「も、もう、戻るね!

美月ちゃんまた後で!」




一度合ってしまった目はそらせずに、

何も出来ないまま立ちすくす。



久しぶりに聞く環奈の声。


でもそれは怯えていた、

俺のせいで。

俺はどうしたら良かったんだ。


そして、環奈の横にいた、

背の高い男。

あいつはいったい誰なんだ?

やけに環奈が信用しているようだった。




恵吾「おいおいおい、こんなことあるかよ?」


「あったんだからあるんだろうな」




全く同じことを思っていたであろう恵吾は固まっていて、

どうも、相談相手になりそうもない。

この合宿中、

俺はどうすればいいんだ??






一ノ瀬side.end