太一side
百合丘高校っていう、
どこかの学校が使用している体育館に入った途端、
環奈が急に俺を盾にして人から隠れ始める。
何やってんだよ?
あぁ、そっか。
環奈、人見知りだっけ?極度の
普通に一緒にいれば
案外忘れるもんなんだなと思いながらも、
環奈に向かってニヤリと笑ってみる。
すると、そんな俺にたじろぐ環奈。
なんかこの感じ、久々だな。
可愛い。
やっぱり俺はかなりのいじめたがりなのかもしれない。
そんなことを思いながらも、
体育館内を見渡す。
…なんだ、今の連携。
時間差速攻?
俺も隼人とたまにやるけど、あんなんだったか??
なんだろう?
花崎にはない、何かを感じる。
この高校、
かなり、強そうだ。

