「よ、良かったー…」 今、自分が手にしている答案の 古典追試合格 の文字に安堵の声がもれる。 勉強して良かった。 太一君と隼人のおかげだ。 そして、その2人は昇降口で待ってくれている。 ちゃんと言わなきゃ。 軽い足取りで階段を駆け下りると、 なんだか気分がよくなってくる。 パシャッ カメラ構えたの、いつぶりだろう?? なんでもない風景が カラフルになっていく。 そうだ、太一君に会えるから 浮かれてるんだ、私。