桜田「とりあえず、この公民の平均点は?」


隼人「67でーす!」


太一「あと3点か。でもこの英数理の異常な高さは…」


矢野「英語100点って、どうやって勉強したら100点になるの?!」




そう、みんなの視線があつまり、

後ずさりするにも隼人がいて出来ない。


な、なんかこわい…。




「テスト勉強、してない。」



「「「「は?!」」」」



「り、理系科目は中学の時に…写真撮る時に役に立ちそうだったから。実際役に立ってる、ので。

英語は、元々話せるし…国語とか公民は本読んだ時に色々覚わったんです、かね?」



暁「まじかよ…」


白井「え、高槻バイリンガル!?かっけー!!」




そしてそんな賞賛の言葉の後には

太一君と桜田先輩が




太一「勉強してご飯食べ忘れたって言ってなかったっけ?」


桜田「で、古典は?」



「ヒッ…あ、あれは、ドイツ語の勉強、だから、テストの勉強じゃなくて…古典は…

写真撮る上で勉強してこなかった、ので。」




こ、こわすぎる。

ホラー映画よりこっちの方がずっとこたえる。

そうおびえていたが、

桜田先輩の笑顔がいつも通りに変わり、




桜田「じゃあ勉強したら大丈夫だね多分。

じゃあ太一が、環奈に古典教えて。
で、環奈は太一に物理教えて。

次は藤堂?まあ、全体的にあと少しか。
隼人、よろしく。

………






とこんな感じでサクサクと割り振りがされている間、

私は太一君の方をぼーっと眺めていた。


太一君に、教えてもらう!?
それでもって、私が、教える側…!?


と頭の中では驚きながら。