テストも終了し、
全ての答案を部活に持ってくるよう言われた1年生。
何で、部活に答案?
そう隼人と2人で首を傾げていると、
爽やかな笑顔の桜田先輩が口を開く。
桜田「よし、みんないるね。
夏休みにあるインターハイ、
花崎高校バレー部長期合宿、
この2つ、特に合宿は出てもらわないと困るわけなんだけど、
花崎、一応進学校だから、
補習、あるんだよね。」
白井「んで、その補習ってのは、
次の期末、平均点より10点以上低かった科目がある人が、対象者なわけ。
だから、全員に合宿出てもらうために、
上級生または成績良い奴が、勉強教えるっていうのが、うちの部の伝統でさー」
3年生のその説明に、
ゴクリと息をのんだ者が半分。
残りは平然としている者が半分。
私は残念ながら前者の方だった。
答案を持ってくるのはこのためか…。
暁「はーい、とりあえず今この中で、
平均点ない教科がある奴、全員挙手!!」
1年生は私を含めて9人。
そのうち手を挙げたのは
私を含めて5人だった。
全部平均点以上なのか、あとの4人は。
藤堂「え!?高槻!?
新入生代表挨拶してたじゃん。」
その藤堂君の言葉に全員が私の答案用紙に目を移すと、

