キーンコーンカーンコーン……
昼休みを告げるチャイムと同時に私は、
手提げカバンに
カメラ、さっき購買で買った昼ご飯、携帯、タオルを入れて、
みんながこちらを向かないうちに
教室をそそくさと出る。
どこなら誰もいないんだろう?
そう思いながらも
空き教室の多い最上階へ向かう。
3時間目から授業に参加した私は、
そのあとの休み時間に
クラスのみんなからの質問責めに合い、
他クラスの人にもジロジロ見られていた。
あんなの…
耐えられないっ!!
そして、屋上へ続く階段の前に
立ち入り禁止
と書いてあるロープをまたぐと
屋上への扉の前に座り込み、
「はぁ……」
ため息をついた。
お父さんは、
『史上初だってよ!バレー誌の増版の量!!
さすが俺の娘!鼻が高い!』
なんて言ってたけど、
いや、そもそも、
こんなに注目されてるの、
お父さんのせいだからね!?

