フレーム







雑誌……


そっちかーー!!!


自分の写真なんて見たくなくて、

撮られた写真は全く見ていない。




「早過ぎ…どんな、だった?」


『どんな、って見てないの!?

1ページまるまる環奈よ?』




ま、まるまる、1ページ!?

ですって?


ページの端っこくらいのものだと思ってた私は、

思考が一瞬停止して、

花崎が見える道路の歩道で立ち止まる。




『ちょっと環奈?』


「び、びっくり…しすぎて」




そんなに大きく写ってるなんて

思わなかった。


きっとバレー部の誰かはもう、
あの雑誌を買っているだろう。


学校、行けない。


くるっと向きを変えて学校に背を向けると

電話の向こうの美月ちゃんが




『で、何でまたバレーなの?』


「……分かんない」


『はぁ?!何それ!?

あーもう授業始まっちゃう!
また、連絡するからね!?』