今朝もだいぶスッキリしていたのに、
今はもっとスッキリしていた。
多分、心の奥底では
あのセッターさんの悲しそうな顔が
こびり付いていたんだと思う。
カメラを持っていて、
こんなにも楽しいと思えたのは
いつぶりだろう?
写真が撮りたい
そう心の底から叫びたい気分だった。
私の手首を少しだけ、
きゅっとしめつけていた
太一君のリストバンド。
このリストバンドが視界に入るだけでも、
調子が上がるのと同時に
さっきの恥ずかしい事件が
軽く体温を上昇させていた。
この少しの緊張感が、
たまらなく丁度良くて、
フルセットの長時間戦だったはずの決勝戦が、
あっという間に終わった気がした。
もっと、撮りたい。
もっと、もっともっと…
そして終了した東京予選。
次の関東大会が待ちきれなかった。