そして、
あの後すぐに始まった、
決勝進出をかけた戦いは
セット数1-2で花崎が負けた。
それでも関東大会出場は決まっているからか、
みんなどこか落ち着いていた。
試合終盤に入っても
目がギラギラと輝き続けていたみんな。
私は少し圧倒されながらも、
そのみんなにタオルを配る。
白井「くっそ、超悔しい。」
矢野「帰ったらレシーブしごかれそうですね」
暁「1セットとれたんだし、関東大会では勝つ!!」
凄いやる気…。
次こそは勝って欲しいな。
そんなことを思いながら、
荷物を片付け、カメラを準備する。
こんな時に離れるなんて、
マネージャーとしてどうなんだろうと
多少の罪悪感を抱えながらも、
今度は太一君と隼人に気付かれないように、
体育館の入り口に向かったんだ。

