その瞬間、
ブワッと体中に熱が駆け巡る。
な、なな何してんだ私!
桜田先輩だって
本気で言ったわけじゃ無かったかもしれないのに!
心臓の音がうるさくて、
目の前の太一君にまで聞こえてしまいそう。
ポカンとした表情のまま
太一君に見つめられ、
さらに恥ずかしさはヒートアップし…
「が、頑張って!
…ということで!」
そう言って
その場を小走りで去る。
絶対、変な奴って思われた!
……今日から太一君の顔もう見れない。
そして運悪く、
小走りで向かった先には
桜田「どうだった?太一の反応」
隼人「今朝好きじゃないとか言ってた癖に〜」
この部活に…
私の味方はいないの!?
ニヤニヤと私を見下げる2人。
路上にいたら、
警察呼ばれるレベルなんじゃないの?
逃げるしか…

