「ツンデレ」




そう環奈の方を見て言ってやった。




「はぁ!?」


「静かにしてれば可愛いーのに」


「なっ!?

し、静かにしてるし…」




そう俺に必死で言い返す環奈に、

心の中で


まあ、常に可愛いけど


そう言ってしまう俺は



きっともう既に、

環奈のことが相当好きなんだと思う。



昨日の沈んで泣きそうな環奈から、

ほとんどいつも通りの元気な環奈に戻ったことを確認すると、



環奈の方を見て、




「はやく準備しろよ、

今日も大会なんだから」




そう笑ったんだ。







太一side.end