「え、何で!?

あれ?わ、私……」




そう完全にパニック状態で

片手で口元を押さえていた。


少し寝癖がついていて、
服も少しはだけている。


いつものきちんとした環奈とは違って、


隙だらけ。


少し環奈に意地悪をしたくなった俺は




「抱きついていい?

って言ったのは、どこの誰だっけ?」




そう環奈を覗き込んでみる。


思った通り、

目を大きくして
少し肩をあげた環奈は、




「わ、忘れて…」




そう言いながら、

俺から分かりやすく目をそらす。


昨日の泣き虫はどこへいったんだよ


そう思いながらため息をついて、