普段は自分からは手に取らない
映画雑誌のページを次々とめくっていた。
「あのポスターの映画の公開は確か…
中2の時だから…1年半前だ」
そう言った隼人の記憶を頼りに
その映画の記事を探す。
「あ…隼人、見ろよこれ。」
まだ幼さが残るカメラを持った少女と
ポスターに移る女優が
一緒に写っているページだ。
「環奈?」
「だよな。」
[高槻光太郎の娘!映画界に!?]
そんな見出しとともに。
そして、記事を読み上げようと隼人が
雑誌を持ち上げる。
「半年前に最初の写真集を出したばかりの高槻光太郎の娘、高槻環奈が○○映画祭のレッドカーペットに遠藤海斗カメラマンと登場。何でもポスター写真に関わったのだとか。今、映画界で話題のこのポスターは高槻環奈の才能を物語っているのかもしれない。」
そこまで隼人が読み終わったところで
俺は隼人と目を合わせる。

