客室のドアをパタンとしめて、
その場にしゃがみこむ。
ダメだ、全然誤魔化せてない。
笑いながら言ったつもりだったけど、
苦笑いだったかもしれない。
あ、そうだ。
急いで荷物の中から
前に太一君達にとられて大騒ぎしていたお守りを取り出した。
私が大好きだったあの先輩。
欲張って、
付き合っちゃったりしたから
あんな事になったんだ。
写真以外のことも、
欲しくなっちゃったから…。
もうあんなツラいのは嫌だ。
他に何も望んだりしないから。
だから、
太一君と隼人とバレー部の人達の
側にいさせて。
…って、
既に欲があるじゃん、私。

