引っ越しの片付けに追われて、 お昼が過ぎた頃。 「環奈ー、近所に挨拶行くぞー」 「あ、忘れてた」 「忘れんな。 ほれ、そこのお菓子もって」 「私、行かなきゃダメ?」 「ダメ」 この人は、私の師匠。 お母さんが小さい頃に亡くなって、 お父さんとお父さんのカメラ仲間の師匠が、 私をここまで育ててくれた。 お父さんは、 今海外で仕事中だから居ないんだけどね。