「あ、名前覚えてくれたんだ」 「環奈、カメラのこと考えろ。」 そうニコッと笑う桜田先輩と 私の両肩に手を置いて、私に目線を合わせる太一君。 私はゆっくり、バレー部の人達がいる方に 目線を動かした。 そうだ、 雑誌の人達にするみたいに普通に。 「…た、たか、つき…です。」 苗字だけ言い終えると、 これ以上続けることを諦めてしまう。 …やっぱり、無理、だ。