そう呟きながら、 堤防の芝生とコンクリートの道を仕切るガードレールに飛び乗ると、 東向きに立ってカメラを構える。 朝日が昇り始める時の 雲の位置、 光の反射、 気温、 空の色、 たった一枚の写真が 輝くように。 そして、ほぼ無意識に足元のガードレールから 自分の身体が離れるように 跳んでいたんだ。