「キャアッ」

どてッ。
「まったく…。なんでこんな所に缶なんておいてあんだよ〜。」

只今登校中…。

またやらかしてしまったドジなあたし…。
痣が一つ…また増えました。

まぁ見てのとうりわかると思いますがあたしはドジで頭も良いわけではなくダサいというか変な女子高生です。

名前は 須藤 莉紅(すとうりく)で一応高2です。
進級しました☆


「莉紅〜!!ってかまた転んだのかよ〜っ。本当莉紅はドジだよなっ。」

またバカにされた〜。
こいつは単なる幼なじみ(名前は北山冬也きたやまとうや)ってやつだけどあたし好きなんだよねぇッ!!
いやぁ〜興奮しちゃうなぁ…。

「お前何考えてんの?てか何デヘデヘ笑ってんだよ〜!!莉紅は女じゃないからか〜。」
「ハァッ!?うるさいっ。黙れだしっ」



……なんて言ってるけど本当はそんなこと思ってないし…。
というか大好きなんだもん!!
ハァ〜ッ。
あたしって本当素直になれないんだよね〜。
冬也はあたしのこと…どう思ってるんだろ…。
もし付き合ったらどうなるんだろ〜う。
付き合うってことはやっぱり〜…チューとかするんだよね!!
冬也とキスかぁ…。
したいなぁ…。
ちょっと…あたし何考えてんの!?
ある意味変態!?
我ながらそう思う。
冬也のこと考えすぎてしまった。

好きすぎて…。

あたしはこれほどにも大好きなんだよ。
冬也にこの気持ちが自然に伝わってほしいな…。
なんて無理だと思うけど。


トボトボ歩いてるとあたしは時計を落とした。
ふと思った…。
今、何時?
恐る恐る時計に目をやると…8時半…。

もう学校間に合わないじゃ〜ん…。
終わった…。
最悪。

まぁ…気晴らしにでも…たまにはサボるか!!

と思ったあたしはサボることにした。
サボったのはいいが、特に行くところもなくあたしは公園で一休みしようと思い、ここから1番近い〇〇公園へと向かった。
その公園は意外と広く、緑が多くてとてもきれいなところだった…。
花もたくさん咲いていて風もちょうどいいくらいに吹いていて…思わず寝っ転がりたくなりあたしは転がった。