楓がすごい剣幕で言うもんだからちょっとビックリしたけど、たぶん私はこれからも嘘に依存しちゃうから。
はーいって聞き分けのいい返事に笑顔をトッピングして楓に返した。
こうやっていつも、何も考えてないように見せているのはそうありたいからかもしれない。
何も考えずに生きられたらずっと楽なのに。
「ったく、…じゃあウチに来てなにすんだよ?」
「うーん…。あ!卒アルとかないの?!」
在り来りだけどやっぱり中学生の楓見たいじゃん?
やっぱり王道通りたいじゃん?
「ない。てかあっても見せない」
「えー」
「見ても面白いもんじゃないだろ」
ええええー。
超面白いに決まってるのに!!
見たいのに!!!!
でもこれ以上わがままを言って楓を困らせるわけにも、七海ちゃんに嫌われるわけにもいかないしなあ。
肩を落として諦めた。



