「じ、実は…私、難病を抱えてて…、」
「…まじかよ」
すると、楓の顔はどんどん険しくなっていった。
「…、なーんてねっ!うっそー!騙された?」
「…はあ?」
「心配してくれたの?嬉しいなあ」
「お、お前なあ!」
顔を真っ赤にして怒る楓は全く怖くない。
寧ろ可愛い!
にこにこしながら楓の顔をじっと見ていたらまた怒られてしまった。
「これは女のコ特有の腹部の痛みのお薬ですぅ!!」
「は?」
「えっ、ひょっとしてわかんない?生理つ…、」
「わかってるつーのっ!!」
やっと戻った顔色が再び赤く染まっていく。
たかが"生理痛"というワードで赤くなるなんて、よっぽどピュアなんだなあ。
まあ生理痛の薬っていうのも嘘なんだけどね。



