眠り姫の憂鬱。



ほとんどの授業はボーッとしてたり、ウトウトしてたら終わるけど、隣の席の人と協力して問題を解くペアワークっていうのが厄介。


私の隣の席はあまり話したことのない男の子だったから、ちょっと気まずかった。


「ハヅキちゃんはどれだと思う?」

「あ、2番じゃないかな?」


私は隣の席がちょっと仲が良い子だったりすると手抜きをしたりするけど、今回のお隣さんは結構真面目だったみたい。

サボれないや。


三郷くん、何の授業受けてるんだろう。

同じクラスが良かったなあ。

もっと欲を言えば、隣の席がいい。


三郷くんが隣にいたらもっと勉強頑張るのに。


保健室に行く回数も減る、かもしれない。


なんて、叶わない望みだけど。