私の考えてることがわかったのか、真依は慌てて咳払いをして言う。
「わかんないよ?実は別の学校の子とか大学生と付き合ってるのかもしれないし、先生とデキてるのかもしれないよ?」
「せ、先生とっ?!」
そんな…禁断の恋なんてしちゃったりしてるの?三郷くん!
「そんなのわかんないじゃん!」
「そうだね。先生じゃなくて人妻とかかもね」
「人妻?!三郷くんってばフケツ!…ってそうじゃなくて!なんで真依はそんなこと言うの…?」
つまり真依は子どもっぽい私と三郷くんじゃ釣り合わないって言いたいのかな。
付き合わない方が良いって。
でも諦めたくない。諦められない。
まだ当たって砕けきれてないし!
「そんな顔しないで、ミヤ。私は心配なの。ただでさえ普段から女子の反感を買ってるミヤがみんなの憧れ三郷くんにアタックしてたら、敵が増えるだけでしょう?」
「それで真依は私に三郷くん諦めさせようとしてたの?」
「……、」
黙り込んだからたぶん正解なんだと思った。
真依の気持ちはすごく有難い。
だけど、私はここで終わりにして後悔したくない。絶対に。



