「でもそれって、三郷くんが可哀想だよね」
「え？可哀想？」
不思議そうにしている真依に私は大きく頷いた。
「可哀想だよ！だって自由に恋愛できないんだよ？」
「まあそうかもしれないけど…、恋愛に興味ないのかもよ？」
「ええっ？！」
恋愛に興味ないとか、人生の8割は損してるよ？！
だってだって私は恋愛のために生きてると言っても過言ではないっていうのに、三郷くんは反対の生活をしているって言うの？
なにそれ、もったいない！！
「あくまで私の憶測でしかないからね？本人から聞いたわけじゃないから」
「あっ、そっか！」
「でも一度も告白をオーケーしたことないみたいだから、そういう可能性もあるってこと」
三郷くんは、好きな人とかこの人だ！って言う人がいたことないのかな？
だから恋愛してないのかな？
だったら私が三郷くんの初めての彼女になれたりする？！
