眠り姫の憂鬱。



次に行ったのはふれあいコーナー。

イルカのショーを見に行こうとしたのだけど、次のショーの時間は午後だったため先に他の生き物を見ることにしたのだ。


ふれあいコーナーではナマコやヒトデに触ることができる。


「うわっ。ブニョブニョしてるぅ!楓も触ってみなよ」

「…俺はいい」

「なんで?おもしろいのに」

「見てるだけで十分」

「もしかして楓、怖いの?」


楓の肩が僅かに揺れた。

どうやら図星らしい。


「ち、ちげえよ!気持ち悪いだけだ!」

「…ふふっ、あははははっ」

「笑うな!」


顔が真っ赤になったのを見て更に笑うと赤い顔のまま睨まれる。

耳まで真っ赤になっちゃってかわいい!と思ったけれど心の中に留めておいた。


おもしろいのになー、と思いながらヒトデを撫でるとその硬さに驚いた。


「楽しい!」

「…よかったな」


微笑む楓に大きく頷いた。