「…っは…」 「おい」 苦しくて廊下の壁に手をついたまま 顔をあげた。 「…な、ん…で」 湊が、追いかけてくるの。 「…お前、過呼吸起こしてんのか」 過呼吸…? そんなの、なったことないから わかんないよ… ただ、息が吸えなくて苦しい…っ 「許せ」 「え……ん…っ!」 涙目になりながら 湊に上を向かされて 口をふさがれる。 しかも、 湊の唇で――――…